地味な教師は俺様ホスト?!【完】






「先生…?」


「うん?」




『私も愛してます』





そう言ってチュッと先生にキスをする。


大胆発言と言い、今日の私はまるで酔っている人みたい。


あえて言うなら先生に酔っているのか…




「千佳…」


「へっ?キャッ!」




先生は名前を呼んだかと思えば私の手を再び握り


さっきとは違ってものすごい速さで歩き出した。




「ちょっ…先生?!」


「うるさい黙ってろ。お前が悪いんだからな…」




なんだか機嫌が悪そうな先生。


私なんかした?


と思いつつもこれ以上は何も言えなくて


ただ黙って先生の手をもう一度強く握った。


その時、先生がギュッと握り返してくれたのは気のせいじゃないよね?





そしてその夜私たちは甘い夜を過ごした。


< 266 / 274 >

この作品をシェア

pagetop