-呪歌-

「何よ・・・?

じゃあ、あんたは一瞬たりとも思わなかったワケ?

『呪いは感染する』これがわかった時に、微塵もそういう考えが浮かばなかったワケ!?」



「私は友達に対してそんな事は思いたくもない!」

・・・・・

とは言ったものの、歌う事で感染するという事実を知った時、一瞬浮かばなかったと言えば嘘になる。

陽子の心の中には小さな動揺が生まれた。


「バカじゃないの!?

偽善者!!」


そう吐き捨てた美咲は、元来た方角へ、廊下を走り出した。

< 85 / 90 >

この作品をシェア

pagetop