ナンパ男との恋 1巻
「で、春菜からの電話なんて珍しいんだけど
また あの人に何かされた?」

美香から見て
輝樹は あんまり良いイメージじゃないらしい・・・

「そういうんじゃなくて
美香に相談あって」

「相談?深刻問題?」

「深刻じゃないよー」

「なら安心だわ。
いいよ。っていうか
電話より 会って話しようよ?」

「美香 出れるの?」

「出れなかったら
監禁じゃん。あはははは」

「あ、そっか・・」

「じゃあ、いつもの
ファミレスでいい?」

「私はいいけど
翔君の家から遠くないの?」

「遠くないよ。
どっちかと言うと
近いもん。
それじゃあ・・・
今から30分後で平気?」

「平気だよ。
じゃ あとでね」

少し早めに家を出て
ファミレスに到着すると
窓際の分かりやすい位置に
もう既に 美香が座っていた。

「まだ10分前なのに
美香 早すぎ・・・」

「だって、久しぶりに
外に出るから いてもたってもいれなくてさ」

夏休みに入って一度も会ってなかったせいなのか、
美香が すごく大人びた顔に見える。
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