ナンパ男との恋 1巻
「さてと・・・行くか」

海も見ず
何の為に ここに来たんだろうと
ふと思ったけど
輝樹の事だ。

たぶん、なんとなく・・・

  だろう。


携帯水没事件から
ほんと・・・

ドキドキどころか
寿命が縮まりそうな毎日だった。

熟睡なんてできないし
食欲だってなかったし

ずっと ほとんど毎日

輝樹の事しか頭になくて・・・


今日、もし
輝樹に別れ話されてたら・・・


私は どうしてたんだろう。

嫌、別れない。

・・・なんて言えるわけないか。

うん、分かった・・・

が精一杯だっただろう。

でも、きっと
輝樹の前では泣かない。

家に帰ってから
一生分の涙を流すかもしれないけれど・・・


これから、何があっても

きっと輝樹の前では泣かないように
必死でガマンするだろう。

それが、

精一杯の 私の強がりであり

プライドだ。・・・・



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