もっと、生きてほしかった……
第3章 サヨナラ。。。

残りの時間は…?




次の日。


結局夜は眠れなかった…。



そのせいか少し、目の下に隈ができている。



「はぁ……
最近イヤなことばっか。」




1人でグチりながら教室に入ると………



「美波っ!
おっはよー!!」




明るい夏歩が迎えてくれた。



良かった…。
明るく戻ってる。



もうこのまま戻らないんじゃないかってヒヤヒヤしたけど、大丈夫みたいね。



「おはよ。夏歩。」



「ねぇ、聞いてよ!
昂ともう一度やり直してってお姉ちゃんに言われたの!

で、今朝昂に話したら笑顔でOKしてくれたの。」




なーんだっ!


こっちも心配することじゃなかったんじゃん。



ホント良かったね。
夏歩………



「じゃあ…より戻せたんだ!

良かったね!夏歩!」



「うんっ!
ありがとー!

美波のおかげだよ!」




私の……おかげ…


何にもしてないのに……
ありがと……―――



私は、2人がもう一度やり直したってだけで、嬉しいよ…。



2人が、夏歩が笑ってくれてるだけで、嬉しいんだよ?



「これからは、仲良くするんだよ?2人とも。」



「はぁーい!」





実は、羨ましいって面もある……。



2人とも、“永遠の別れ”は無いんだもん………



海斗だって、病気が100%治らないわけじゃない。



でも、100%治るという保証もない……―――




いわゆる、

生と死の間に立たされた彼氏彼女なんだ……――――










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