インターン・シップⅡ
嵐の予感―蓮司―

―――――…。
――――――…。


“税関で止まってるお前の商品、来週にはなんとかなりそうだ。多分…火曜には許可が下りてそっちに帰れると思う”


こっちの状況を報告したくてハルに電話したら、俺が話す前にそっちの吉報を教えてくれた。


「本当か!?

あ~…良かった~…。マジ助かったよ、ハル」


良かった…。
ホント良かった。


本来なら俺がそっちに行くべきだったのに、どうしても外せない仕事があって抜けれないからハルが代わりに行ってくれた。


そもそも、商品が到着した空港が他府県だったため、仕事の合間や空き時間に行ったり来たりできる距離じゃなくて。


だから現地に飛んだハルは空港近くのホテルに滞在して、許可が下りるための諸々をこなしてくれていたんだけど。


なかなか許可が下りなくて難航しているようだった。

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