インターン・シップⅡ

だけどその伏せられた目はすぐパチッ!と開き、射抜くような鋭い目をしてハルを見てこう言った。


「俺はそんなこと思いません。

だって、サツキは必ず目を覚まします。

それに……サツキは自殺しようとしたわけではありませんから」


ピシャリッと言い返されたその言葉に…


「……えっ!?」


反応してしまったのは俺だった。


やっぱりっ…!!

サツキちゃんは自殺したわけじゃないんだっ!

でも、だったらなぜ…??


事の真相を知りたい俺たちを分かってか、腕時計を見た本田医師は「あそこに木があるでしょう?」と窓の外に見える一本の木を指差した。


その指が差す方へ連られて顔を向けた俺たちに…


「まだ仕事がありますから、30分後にあそこで」


そう手短に話し、さっさと部屋を後にした。


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