インターン・シップⅡ

目が覚めた私にはもっと他に考えなきゃいけないことも、思いださなきゃいけない大事なこともあるはずなのにそんなことが頭を占領していて…。


「サツキッッ!!」


バーンッッ…と勢いよく開いた部屋のドアから私の名を叫びながら誰かが……多分、『本田医師』が入ってきたから目だけをそちらに動かすと………


「千…ちゃん…」


やっぱりそこには千ちゃんが息をきらして立っていた。


普段家で見る千ちゃんと違って、今は白衣を着て首には聴診器がかけられていて。


その姿に『千ちゃんってまじで医者なんだ~』なんて思ってしまった。


別に、医者であることを疑ってたわけじゃないんだけど。

ただ仕事する姿を見たのが初めてだったから尚更改めてそう実感してしまって。


目が覚めてからそんなくだらないことが消えては浮かび消えては浮かび…。

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