雨の雫

『美味い……』

そう発したのは淳さんである。

『こんな美味い弁当、久しぶり
 ───かもしれない。。』

『俺もっ。』

と流季くん。

『俺もだ……。。』

何か考えながら
そう続けて返事をしたのは
しぃちゃん。。


……コンビニ弁当ばっかり
だったのかな?最近は。。


でも。きっと……。。

それ以上の理由がこの三人に
ある事を私は感づき始めていた。

──私よりも酷い過去なの??

皆、苦しんできたの??


そうきくのはやめておいた。。



──きいてはいけないような
。。。。そんな気がしたし。


私達はあくまでも
【ルームシェアの関係】
でしかないのだから。。


─家族でも何でもないのだから。

けどきっといつか…
きけるよね???


私のしらない、
しぃちゃんの過去も

人に言えない、
淳さんの過去も

自分でもわからない、
流季くんの過去も


いつか。。きっと。。。


そして私の過去も
知ってくれるよね??


私達はあくまでも
【ルームシェアの関係】で
家族でも何でもなくても……


ずっと【仲間】で
繋がってゆけるよね……。。



三人にばれないように、

私は涙を海風に流した。



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