Shall we ...?





「……で、できない……」




教え始めてもらって1時間程がたった頃。
私は、グッタリしてた。




ケバ子ちゃん達の考えてた振りは、とんでもなくセクシーで。
普段、こんなに色気爆発で踊ることがない私は苦戦している。




「大丈夫!宇美、ちゃんとできてるじゃん!」




意外と褒めてくれるケバ子ちゃんに、調子の良い私は「えへへ。」と照れ笑いなんかしてみたり。





「ま、敢えて言うならぁー…好きな人とか彼氏のこと考えて踊ってみて?」




そう言われた直後に、長澤君の顔が出てきてボッと顔が赤くなって、心臓もバクンバクン音をたてはじめた。




「好きな人思い浮かべて顔赤くするとか、ピュアだねぇーっ!!」




キャーキャーと囃し立てるケバ子ちゃんにムッとした顔をして、もうこんな時間だよ!?と言いながら帰り支度をした。




また明日ね!とケバ子ちゃんが言って、暴れる心臓を誤魔化すために家までダッシュで帰ってやった。












< 33 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop