もっと、ずっと。

夏の日々




「はっ?」

「だーかーらー、つき合うことになったの。純也と」

「えっ?」


明日香は「はっ?」「えっ?」としか言わず、
璃紗ちゃんはあいかわらず本を読んでいた。
今は昼休み。
3人でお弁当。


「保健室で何があったの!?」

「いや、純也に・・・告られたっていうかなんというか・・・」

「倉本くんから?」

「うん」


璃紗ちゃんは本を閉じて私をみた。
私が「何?」って言うとまだじっとみていた。


「好きってちゃんと言えたの?」

「うっうん・・・」

「やったじゃ~ん、茜!!」


明日香のテンションが異常に高い。
明日香らしいけど・・・。
でも、本当に応援してくれたんだなっ・・・。
と、しみじみ思っていると後ろから気配を感じる。



「茜の弁当、うまそうだな~。自分で作ったのか?」

「じゅっじゅんや!!」

「なんだよ、そんなびっくりしたような声出して~」



< 32 / 304 >

この作品をシェア

pagetop