ラブシチュエーションアイツが弟?
サクサク芯を切り取っていく。

透に恥かかずにすんだよ。

最後はパイナップルを切って……。




「あれ~、やってくれた? ごめんな~」

透がキッチンに戻ってくる。

「あはは~、全然! 楽しいよね、切るのって。任せてよ~」

透の視線は私が切ったリンゴに。

……ん。

なんか黙ってるけど。




ま、気にしない。

輪切りパイナップルは、半分にすればいいかな。

え、でかい?

じゃもう半分?



「小堀~。ありがたいけど……リンゴほとんど残ってねぇし」

苦笑いの透。

「私、芯固いから苦手なんだぁ~」

実はね、芯をどこまで取るかよくわかんなくて

結構切り込みを入れた。

左右対称にしたくて、右、左ってやってるうちに

リンゴはどんどん小さく……。




< 200 / 533 >

この作品をシェア

pagetop