ラブシチュエーションアイツが弟?
「サンキュー。これならまたみんな呼べるよな」

いや。もう、呼びたくない。

特に大和は……。

「じゃ。お風呂、入ってくるね!」

タタタと透の横をすり抜けようとしたら、壁に手をつき

行く先を阻止された。




……え。

なに?





「あのさ……。さっき大和と帰りなに話してた?」

え。

それは……言えないよ。

ジッと見つめられ、ドキドキしてくる私のハート。

「……別に、なにも」

「なんかさ、やたらベタベタしてなかった?」

いえ、全然?





逆に、余計に大和を嫌いになったってば。

下ネタばっか言うし、透とのコト報告しろだとか、バカげてるよ。





プルプル首を横に振ると

透は腕を上げ、私を通してくれた。

そして、

「……大和と話してるとき、小堀っていつも楽しそーだよな」って。

とんでもないコトを言い出した。




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