ラブシチュエーションアイツが弟?
透のいない時間
透とふたり、ウチに帰ってきた。

「もう18時だね~。ご飯、どうする?」

「オレがなんか作るよ」

でも毎日透じゃ悪い気するし。

「今日は一緒にご飯作ろ。私わかんないけど、これから覚えるね」

そう言ったら、透がにっこり笑った。

「マジ? じゃ、一緒に作ろっか」




ひゃは。

なんか、いー感じ。

一緒に作ろーだなんて、夏休み前の私じゃありえないよねー。

食材は冷蔵庫にあったから、野菜を切って炒める。

ご飯炊いて、お味噌汁作って。

透は簡単なモノしか作ってないって言うけど、私にしたら全てが初めて。

包丁の持ち方も……なんか間違ってたみたい。

勉強のときのように、透は丁寧に教えてくれて、

これでまた更に仲良くなった気がしたんだ。





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