¥時給1000万円





丸1日が過ぎた…。





結局授業中もバイトのことを考えたままで何事にも集中できなかった。
帰り道も車と危うく衝突しそうになり、近所中に聞こえる声で怒鳴られてしまった。




夜になっても電話はなく、深夜1時をまわった。


また1日が過ぎようとしている…




家族はすでに寝入っていた。



きっと忘れられてるか…もしくは既にダメだったか…


再び諦めて 寝ようとベッドに潜りこんだ…








あぁ…お金だ…





天井から次々舞い落ちてくる万札…
自分の部屋にどんどん積もっていく…
このお金はすべて俺のものなのか…

明日から何しよう…

まず新しい服買って、隣のクラスの幸介が持っていたあのゲームも…3Dテレビも……これで一人暮らしだってできる…親に左右されない生活が送れるんだ…


ハハハハッ……!!
幸せだーー!!


目の前のお金をわしづかみにして何度もばらまいた。

うれしくて笑いが止まらない…


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