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「こっち…こっち…」
二葉と永井は、いつも窓から見下ろしている地下庭園を案内してくれた。
間もなく早朝を迎えるため、辺りは薄暗く、庭園は電灯が際立って光を放っていた。
窓から見たときより、今この草原に立って見える風景は とてもここが地下だとは思えない光景だった。
まるで地下にある別世界…
自分たちがいつも寝て働いている場所はこんな大きな建物だったのだと改めて実感させられる。
周りの毒を持つ大木は、きれいな自然を生み出しているとしか思えなかった。
二葉に案内され、いつも窓から見ている庭園の 建物を挟んで反対方向へと向かった。
建物の左端の方に人が余裕で通れるぐらいのトンネルがあり、このコケだらけのトンネルも 途中通路が広くなって水飲み場があったり、換気扇のようなファンが回っていたり…不思議な空間を放っていた。
ようやく裏側に出ると、大きな岩々に囲まれた場所で、どこから湧き出ているのかキレイな滝が橋の目の前を流れており、橋のすぐ下には青い滝壺が敷かれていた。
そして橋の先に、ちょっとした庭と、ちょっとした小屋があった。