¥時給1000万円
「………でもなぜそんなことを俺に…?」
数秒の沈黙の後、二葉は真剣な顔をしてこちらを向いた。
「……私は君が一番信頼に値して、私と同じ考えを持てる人物だと思っている。」
心なしか嬉しかった。
「…実はこれから話すことはかなり重要なことなんだ!」
「…といいますと…?」
「…私は明日の夜中にここを脱出しようと思う!」
「え!?」
突然の宣言に戸惑いを隠せなかった。
まさかの二葉が脱出を試みるとは…
二葉が一番分かっているはずだ。ここから出られる者がいないということを…
「……なんでまた…。こんなとこから出られる訳ないじゃないですか!初日に永井さん、そう言っていたじゃないですか!」
「…それは重々承知している。…ただ100%ではない。…だが以前に脱出できた者はいたことも事実だ…!」
「……あ!…確かにあの兵士たち言ってました…!前に1人だけいたって…!」
「…実はその1人が………………………
…………………うちの父親なんだ!」
「…え!?」
「消息不明になってから一年が過ぎ、警察も捜索を諦めていた頃…突然やせ細った父親が帰ってきた…。」