¥時給1000万円
もうすぐ終わる……
こんなバカげた職場も…
あの恐ろしいオーナーからも…
死の恐怖からも…
いつしか従業員たちの足音が聞こえなくなっていた。
先に脱出したのだろう。
…とすると出口は近い…!
そして永井の手の先に扉らしきものの手触りがした。
ここだ…!間違いない!
扉の向こうから、大島が生還した時に見た街灯の光が僅かながら差し込んでいた…
行くぜ……!!
そして…永井の手が出口のドアノブをひねった…