涙の雨

「エッチな…事?」

ニッコリ笑う望月



「首筋舐められたりとか…です」


―ヤバい!

俺、スゲェ恥ずかしい!



一人でパニクってると


そんな俺を見た望月が

クックックッと笑ってた




「…やっぱり可愛いな、遼太って」



望月の両手が俺の顔を掴んで
上に持ち上げる



「キスしてもいい?」





そのストレートな言い方に
俺は小さく頷いた







「ん…っ」


何日振りかにした望月のキス



この感触が忘れられなくて
ずっと思い出してたんだ




こうやってしたなとか

舌を入れてきて…とか



「はぁっ…ぁん」


歯茎や歯の裏を舐めてくる熱い舌




くすぐったくて

体が変になりそうだった



「遼太。自分の腕、俺の首に回してごらん」


言われた通りにすると

望月との距離が更に縮んで、お互いの体が密着する



「俺の舌に、舌絡めて」


望月の指示に

頑張って応える俺



―こんなに俺って

エロかったのかな…





中一で知った大人のキス



相手は女ではなく男―




キスをしながら

口元から唾液が滴り落ちていた
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