涙の雨
その後賢二とは
仲良くなっていって


四六時中、一緒にいるようになった


黒髪で短めのヘアースタイル

目もくっきり二重で

身長も中一にしてはそこそこあった



性格はとてもいいヤツで
頭もいい。


勉強はもちろん


考え方とか全てが俺と正反対



だからこそ一緒にいても


全く飽きがこなかったんだ





そして春が終り



湿気と雨の季節六月がやってきた












「なぁ遼太、大丈夫か?」

「ん…」



その日は朝から体調が悪く
本当は学校を休みたかった


だけど母親にバレるとまた面倒だから



俺は重たい体を何とか

引きずりながら登校していた




「保健室行ってきたらどうだ?」



体力だけは自信あったから
保健室なんか1度も使った事がない



だけど、あの時の体調はホントに悪くて



俺は渋々保健室に行くことにしたんだ




賢二に肩を借りながら


一階にある保健室に向かう



―ガラガラ


「すみませーん」



賢二が引き戸を開けて

大きな声で保健士を呼ぶ




「ん~?誰だ?」

部屋の奥から太い声
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