夏の夜に咲いた花
近くで向かい合うあたし達に、亜美は不思議そうな首を傾けた。



「……んだよ」

小さくそう言った蓮くんは、あたしから離れて脚立を片づけた。


「な、なんでもない……」



あたしは、蓮くんの真剣な目が頭に焼きついて離れなかった。
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