都合のいい私
電話口ではなくて


隣から聞こえてきたいつもより少し大きな声に思わず言葉を失った


立ち上がったリョウを見上げると


また意地悪な顔で私を見て


「またな」と私の部屋の扉を閉めたから


《わざとだ》って思った
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