都合のいい私
『知らない人にあんな電話されたらムカつくよね。
許してとは言わないけどせめて謝りたくて。』


『あの……』


『なに?』


『誰かに頼まれたんですか?』


私がさっきの口調と違うからかミツキはそんな事を口にする


でもそれも当たり前


さっきはあんなに感じ悪くしてたのに


すぐに電話をかけ直して謝ったりするんだから不思議になると思う


『……ごめんね。それは言えないんだ。
でももうこんな事はないと思うから何も心配しなくていいよ。
本当にごめんね。じゃあ。』


ミツキの返事を聞かずに電話を切ったのは


これ以上みじめな気持ちになりたくなかったから
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