都合のいい私
さりげなく隠してた腕に気付いたのは


リカじゃなくて別の友達


『あれアヤ腕どしたの?』


『え?』


『なんかすごい痣になってない?』


ユウカの声にリカも私の腕を見る


『あ〜これ部屋のドアに思い切りぶつけちゃって』


笑いながらごまかしたら
「どんだけドジなの〜?」ってリカも笑ってて


心の中では良かったって、ばれなかったってホッとしてたのに……


『そんなこと言ってアヤ彼氏に殴られたとかじゃないよね〜?』


そうやってユウカが冗談っぽく言うから


私は上手く笑えなかった
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