インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

第4章/第2節  愛は盲目

その夜、
一睡もできなかった。



ずっと考えてた。



たけるのこと。



さあ、
そろそろ仕事に出かける時間……



起き上がる。



ふらふらした。



昨日、
晩ご飯を食べなかった。



それもあるかも。



外は雨。



ますます
やる気がなくなる。



しかも、
今頃になって
眠くなってきちゃたよ。



ふぁ~あ。



今日は
ダメそう……



さんざん迷って、
バイト先に電話をいれた。



休むのは
これがはじめて。



「お大事に」



その言葉を聞いて
安心したのか、
ケータイが掌から床に滑り落ちると、


そのまま
眠りに落ちた。



夢を見た。



それも
嫌というほどたくさん。



そのせいで
何度も目が覚めた



時計を見た



夕方5時すぎ。



さすがに
もう起きなきゃ。
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