インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
けれど、
ひかりはすぐに真顔になると
思い出したようにいった。



「こないだの御礼が、なにかしたいんですけど……」



「こないだ……あぁ~、いいよ、お礼なんて。あのときは、ただ夢中でやっただけだから」



「ううん。なにかしたい。わたし、レイちゃんのためになにかしたいの」



真剣なまなざし。



請うように
見つめてくる。



「そっかあ。そうだなぁ~。じゃあさぁ~、またディズニー行きたいんだけど付き合ってくれる?」



「はい、もちろん。そんなのお安いご用ですよ。なんなら明日にでも行きますか。早起きして」



「それいいかも~。ほんと何回行っても飽きが来なさそ~。でも、それはまた今度で」



「じゃあ、ほかになにかいってください」



「いいよ」



「ほしいものとかないんですか?」



「マジでいいって。気ぃ使うなよ。あたしら友達だろ?」



「うん。友達……」



なんだか
不服そうなひかり。
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