インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
星が出てた。



それも
たっくさん……



東京の比じゃない。



はっきり見えるし、
いまにも降ってきそう……



ん?



いたっ!



パチン。



くそ~。



刺されちゃったよ~。



かゆ~!!



慌てて、
中に避難。



ひかりがちょうど
食器を洗い終わったところだった。



「ごめん。ひかりばっかりにさせて」



「あぁ、いえ……」



濡れた手を
ハンカチで拭いながら、
同時に
ケータイも見ていた。



その神妙な顔が
ちょっと気になった。



「どうかした?」



「うん。ちょっと……」



「なんだよ、水臭いなぁ。迷惑メールでも大量に送られてきたぁ?出会い系とかやってんじゃねえの!?」



冗談でいったつもりだけど、
ひかりはニコリともせず、
小さくため息を漏らした。



「もしかして、ほんとにやってじゃ……」
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