インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~

最終章/第4節  愛は比類なきもの

朝食。



卓袱台に並べてあった。




置き手紙。



『おはよう。味噌汁、温めて食べな。用事があって先に出るけど、もしよかったら、もう2、3日いてもかまわないよ』



ぶっきらぼうだけど、
あのおばちゃんの
あったかさが
そのまま表れてた。



「こういう置き手紙ならいいですね」



眠たい目を擦りながら
ひかりが感慨深げにいう。



そういえば、
ひかりもあたしに
一度くれた。



キティーちゃん手帳の
置き手紙。



捨てるのがなんかもったいなくて、まだ財布にしまってある。



それはそうと
向こうから
いてもいいって
いってくれた。



ラッキー。



こっちから
頭を下げる必要も
なくなっちゃった。



でも、
なにもせずに
家でゴロゴロ、
外でブラブラ
ってわけにもいかないよね。



「さぁ、ごはん食べようぜ。食べ終わったらひと働きしなきゃな」



「はい」
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