インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
死んじゃいけないんだ!



だから絶対に
死なせはしない。



こんないいやつを
死なせるわけにはいかない。



なにがなんでも……





車。



通りかかれば乗せてもらおう。



さすがに
一台くらい通るでしょ。



そう思って
あたりを見回したけど、
こんなときに限って
通らない。




クッソ~



はやく
病院に連れていかなきゃ
いけないってのによ~



「あのっ…」



「ん?」



「レイちゃん…」



ひかりが瞬きもせずにいった。



「どうした?」



きっと、わたしを落ち着かせようとしてるんだ。



じたばたしたって
はじまんないよって。



だけど、そんなことじゃなかった。



まったく違ってた。



それは
ある種の
告白だった。
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