インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
ていうか
お金さえくれらゃあ
だれとでも
なんて、
やっぱダサいでしょ。



あたしは
そんな安っすい女じゃないっての。



それだったら
一回勝負。



超リッチなイケメンを
ゲットするに限る。



ブサ男
キモ男になんて
だれが買われるもんか
あたしの青春!

みたな……。



「つーか、
まじでバス遅いんだけど」



ひとり言。



つい
そういっちゃうくらい
なかなか
バスが来ない。



「そうですね。
だいぶ遅れてるみたい……」



へっ!?



背後で
いきなり声がして
ビクッとした。



さっと振り返ると
制服姿の女子高生が立ってた。



それもにこやかな笑顔で。



あんたにいったつもりじゃないんだけど。



そういってやろうかと思ったけど
めんどくさいからやめた。



バス停。



ここをあたしは
いつも利用する。


ここから職場まで
歩いて2分くらい。
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