インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
「そうですね……あ~でもどうしよう。あんまりお腹減ってないし……」



「遠慮すんなよ。これでもちゃんと働いてんだからさ」



気を利かせて断るかと思えば、思いもよらない提案をしてきた。



「それよりレイちゃん家に行きたいなあ?」



「え?あたしんち?」



「ダメですか?」



「ダメってわけじゃないけど、ちょ~狭いよ。それに散らかってるしぃ」



人を呼べるほど
立派な部屋じゃない。



でも、
招き入れるのが嫌ってわけでもない。



友達。



そう呼べる人間ができたら入れてもいい。



もったいぶるつもりはないけど、

あそこはただの部屋じゃない。



あの部屋は
あたしのとって
特別な空間。



それなりの人間しか入れない。



ひかり。



あたしの友達。



大切な友達……
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