私だけの金髪王子様は二重人格

「勘違い?してないよ?
で、なにに付き合えばいいのかな?」


うん、

勘違いしてるじゃん。

きれいなぐらいにさ。

「あのさ、俺と恋人になってほしいって
意味の付き合ってだけど・・」



「こ、恋人?それ、ほほ、本気ですか?!」


ははっ。

桜井テンパリすぎだろ・・・。


「本気。付き合ってくれ!」


俺は、

真剣だ。

ずっと好きだった。


きっと、合格発表に日に素の俺で近づこうと
したときから、

好きだったんだ。



「桜井?」



「ヒック。・・えへへ。よろしく・・
お願いします・・」


桜井は、拭いても拭いても流れてきている
涙を

頑張ってこらえながら
笑顔でそういった。

やっぱ可愛すぎだな・・・・・・。



「桜井・・・!」



「ん?」



「両思いの・・・キスするぞ!」



「えぇ!?・・・う、うん・・・」


俺らは、二人っきりの保健室で四回目の
キスをした。

とっても、

甘いキスだった。

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