私だけの金髪王子様は二重人格
「なにって・・・・・・、
席替えに決まってるじゃない?」
「あ、そっか」
なんだ。
席替えね。
ってか、
入学してから初めてじゃ・・・・・・
「えぇぇええ!?部屋は三年間変わんない
のに、
席替えする必要ある?」
「それは確かにね・・・私だって離れたく
ないよ・・・授業のときだって・・・・・・」
海くんを見つめながら、
あみかは悲しそうに言った。
「ねぇ、
あみかと海くんって特別だよね!?」
「えっ、・・・どこが?」
「海くんのあみかへの名前の呼び方
とか?」
「そ、そうかな?」
私だってそうだったんだもん。
さんやちゃんづけくんづけ。
ちょっと小さいかも知れないけど、
相手は
気づいてもらうために
不安な中でも頑張ってるんだって
思ったの。
「そうだよ!」
私が、勢いよく返事をしたあと。
「そっか!」と笑顔で言ったあみかは・・
すっごく可愛いなって
思った。
まぁあみかはめっちゃくちゃ可愛い
しね。