私だけの金髪王子様は二重人格

一番気にかかること・・・・・・それは。


風早相楽は、罰ゲームってだけでキスして
来たの?


気持ちはこもってないの?


なんで私胸が痛むの?


自分が自分でわからない。


なんでショックなんて受けるの?


分かったことも一つあった。

すごく、すごくドキドキしていた。

何にドキドキしてるのとかは、まだ良く分
からなくて。



「おい、なに黙ってんの?」


はっ!?ここで心を読まれちゃだめだ。



「な、なんでもないって!
あぁ~でももう眠いから、寝るね!
おやすみ☆」



バタン――。



私は、部屋に逃げ込むように入った。


きっと寝ればこのモヤモヤした気持ちも無く
なってくるよね?


唇がすごく熱くなったこの温度も冷めるよ
ね?



私は、自分の気持ちを知らない。


そして・・・・・・。


そんな私の気持ちを気づかせてくれる存在
が、迫っていることも。

< 98 / 390 >

この作品をシェア

pagetop