告白[短編集]
あぁ、なんか困ってる。


立川くんを困らせてる。


わかってはいたんだ、困らせるって。


だってあんまり話したことないのに、卒業式に今の状態。


告白されるってまるわかりだよね。


それで、この困り顔。


もうわかっちゃったよ、立川くん。


ふられるの。


さっきまで、心臓がありえないほどドキドキして、顔が熱くて。


でも今は、サーと熱さが引いていく。


どうにかして、ないことに出来ないかな。


出来ないよね、この状態で。


あとはさっさとふられて、この場所から逃げ出そう。


「あのね、突然でびっくりすると思うんだけど。」
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