海賊と私



 わ…セナさん力強い…

 そんなことを思いながら顔が赤くなっていくのが分かった

 「お前…顔赤いな」

 セナさんが顔を近づけて言った

 『み…見ないで下さい…////////』

 セナさんに見られないように両手で顔を隠した

 「何で顔隠すんだ?」

 『は…恥ずかしいからです!』

 「ぷっ…お前面白いな」

 そう言ってセナさんは笑った

 「それよりさっきの歌…」

 『え…あ!さっきの歌はお母さんがいつも歌ってくれてたんです。亡くなる前にこの歌とペンダントが導いてくれるってお母さんが言ってたんです』

 そう言って両手で形見のペンダントを包んだ

 「へ~」

 セナさんはそう言って優しく笑った

 ドキッ…

 そんな笑顔を見て何故だか胸が高鳴った

 こんな風に笑うんだ…と同時にもっと見たいって思った

 「おーい服決まったぞ~」

 船長さんが大声で呼んだ

 『はい!今行きます』

 私とセナさんは急いで船長さんの所に向かった

 「ほれ」

 ドサッ…

 私の腕に物凄い量の服が置かれた

 『こ…こんなにですか!?』

 最低でも一週間は違う服が着れるぐらいの量

 「無いよりはいいだろ。良いから着てこい」

 戸惑う私の背中を押して試着室に押し込まれた

 『…こんなに…物凄く申し訳ないです…』
 
 そんな事を思いながら一種類の服を取りきがえた

ーーーーーーー
ーーーー


 「まだかよ~」

 着替えに手こずっている私に呼び掛けるクリュウさん

 「こらクリュウ。女の子は時間がかかるものなのですよ」

 シイさんがフォローしてくれた

 


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