君に恋した☆
勇気君の言葉に怯える2人

「……勇気がいけないんじゃん」
最初に話したのは園子ちゃん
肩を震わし泣きそうな声が響く

「勇気が篠原と仲良過ぎなんだもん!篠原の事好きなの?!好きならはっきり…」

「違う!俺が好きなのは…」

「もう、良い!もう良いから言わないで…。」
聞きたくない好きな人には大好きな人が居るなんて

「篠原…と…とにかく謝れよ。」

園子ちゃんが肩をすぼめて謝ってくる。
「大丈夫だよ。」
それしか言えなかった

加奈は、泣いていた
声を殺して泣いていた

「ごめんね…愛」

地べたに座る
「愛、うちは弱かった。怖かった。虐められるのが…ごめんね?ごめんね?」

ごめんを唱える加奈
もう、いいよね?

終わったんだよね?

「大丈夫だよ…加奈」

手を差し出す
そして加奈を抱きしめて一緒に泣いた
忘れないで居よう
このことを。

また、過ちを犯さないように
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