君に恋した☆
「ゆーうーきー」

後ろに視線をずらすとそっと見える長いストレートの黒髪
優しく甘い香り

「美桜か…何だよ。」
俺は冷たかった。
何か誰も特別な感情になれず冷め切っていた

だけど、美桜に頼られたり話しかけられると何だか嬉しくなった

「お願いがあるの!」

何でもこなす美桜が珍しい…

「何かー今日病院で健康診断だから委員会の植物の水やり代わって!」

たやすいご用だった

「いーよ…。美桜が珍しい…」

「健康診断とかめんどくさいよねー。ありがとうね!勇気♪やっぱり頼りになるぅ♪」

そう言うと帰ってしまった


「ねぇ。勇気…」
か細い可愛い声が聞こえる。
…加奈だ。

幼なじみでいつも一緒に居るから分からなかったけど加奈は昔に比べると

急に大人になったし
なにより美人だ。


「勇気は美桜の事好き?」
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