子猫のハッチ
子猫のハッチ
真夏の暑い日。

今年の夏は特に暑く。

暑さに慣れている郵便配達員がバテバテになるくらい暑い。



そんな日。



普段ならその時間にその場所を滅多に通らない郵便配達員。

3回ほど、その前を通りふと耳にした鳴き声。



− ニャーニャー −



小さい猫の声。



通りすぎる瞬間、振り返ると暑いアスファルトの上を小さな黒い物体がのたうちまわる。



慌ててバイクを停めた。
< 1 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop