100万粒の涙。⊹.*

アイス食べたい…。
あたしは無性にアイスが食べたくなった

「…祐樹。あたしコンビニ行ってくる」
あたしが立ち上がると祐樹も立ちあがった
「…俺も行く」

いや。
無表情で言われても困るんですけど…。

あたしは祐樹に手を引っ張られて、部屋を出た
部屋を出ると、男達が増えてる。

あたしを見るなり、みんな固まった
祐樹は気にせず、あたしを引っ張る

「祐樹さん。何処行くんスか?」
「…コンビニ」

下っ端は、ハニカンで「分かりましたっ!!」って言った

まさに、今のが“ハニカミ王子”。
あたしは心の中でそう思った。

「その子は誰っすか?」
ハニカミ王子はあたしを見てそう言った
「…女」

その瞬間、部屋全体の空気が止まった
ハニカミ王子も驚いてる

女…。
まぁ、当たってるけど変な意味に受け取るよ?
質問の答えになってないし…。 

「…何?こいつ男に見えんのか?」
祐樹は吃驚した声で言う。

祐樹って…まさかの天然?
みんなも唖然としてる。

ギャップありすぎだろっ!!!
「…ぶっ!!!」
あたしは思いっきり笑った。
祐樹は突然の事で驚いてるみたい。
みんなも笑い始めた。

「祐樹!!!おもしろいっ!!」
あたしは祐樹の頭をクシャと撫でた
祐樹はちょっと顔を赤らめて「…行くぞ」と言ってあたしの手を引っ張った

祐樹って意外に可愛い所あんじゃん!!



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