*PRECIOUS DAYS*
「お前~、またぎりぎりやんか!
また松尾待ってたんちゃうかぁ?」
「はい……、すみません。ごめんね、遥菜」
私は、遥菜の方を見て謝った。
「あたしは、別に気にしてへんよ~
ていうか、あずさ汗垂らしすぎやって!!大丈夫?」
そんな遥菜の言葉に、先生とクラスのみんながふと微笑んだ。
私は、恥ずかしくて赤くなった顔を手を多いかぶしながら席に着いた。
「よし、これで烏丸も来たし全員揃ったな!
じゃあ、今日から前まで言ってたように発表会始めたいと思います」
とうとう今日から発表会が始まる。
持ち時間は1人あたり5分。
5分って、短いようで長い、そんな時間。
そして、この発表会は11月末、期末テスト直前まで行われる。