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駅に着くと、携帯電話を操作しながら、
キョロキョロ辺りを見回しているシュウ君が居て、

「シュウ君！お待たせ！」

と、駆け寄ると、とても驚いた様子で


「おぉ～！え？早くね？」

駅のホームにある時計を見つめていた。




「待たせるのが、なんだか気が引けたから、早く来たの」

やはり、シュウ君は酷く動揺した様子で、
悩み事が、シュウ君本人にとって、とても苦しい物だという事がよくわかる。



「ちょっと、待ってて貰っていい？」

話す勇気が出ないのか？
しばらく駅の改札口を見つめたり、時計を見たりアタフタした様子で、
それが痛い程伝わった私は


「いいよ。シュウ君が落ち着くまで待つ」

と、先ほど買ったお茶1本、シュウ君に手渡した。