幸せな時間

現れた

「はぁ~」
私は強く溜息をついた。
「ど、どうしたの笑?!そんな溜息しちゃって!幸せ逃げちゃうぞー笑」
まんまと香奈に笑われた。
「幸せなんてとっくに逃げちゃってるよ。」
そう。私の幸せはとっくに逃げちゃっていた。
こんなに溜息をするせいか恋もろくに出来ていないし…。
「な~に言ってんの笑あっそうだ!3組の山本和也って知ってる?!」
山本和也…?だれだ??私は隅々まで考えたが全然分からなかった。
「だれそれ。」
私はミルクティーを飲みながら言った。
「えー!知らないの?!超かっこいいって有名じゃん♪」

「へーそうなんだ。って香奈は山下が好きなんじゃないの?笑」

「でも、はっきし言って山下より和也のがかっこいいんだよねー♪笑」
馴れ馴れしい…。
いきなり[和也]って呼び捨てかよ…。
私はそう頭の中で思っていた。
「香奈、馴れ馴れしくないか?!笑」

「えっ?だって、男女皆[和也]って呼んでるもん♪」
香奈は満面の笑みで答えた。
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