不器用男子
「ごちそーさま!!」

 みんなが食べ終わって、食器を洗っていると男の子たちが集まってきた。


「俺ら、1人ずつ紹介するからぜひ覚えてよー?」

 山崎君がみんなを仕切ってくれてる。


「じゃー、俺から!! さっき言った通り…山崎凌 105号室 高3でっす☆」


「俺、野崎 爽(のざき そう)101号室、大学2年。」

 野崎さんは、すっごい頼りになりそうなインテリ大学生的な? 人。


「伊藤 大輔(いとう だいすけ)、100号室、高1」

 無口そうだけど、栗色の髪の毛がすごくきれい。

 年下と思えない。



「僕ぅ…山田 次郎(やまだ じろう)…102号室 フリーターだよぉ…。」

 絶対いると思った秋葉原系男子…。

 小太り、バンダナ、ビン底メガネ? 漫画にいそうな…。

 隣…。



「………104号室」

 どんだけだよ…。

 木下君です。 一度言ったことは言わないのが奴らしい。


「そんなに私としゃべりたくないの…? 部屋変えてもらう?」


 ついつい本心が出てしまった。


「…。」


 無視かぁ…。


  
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