甘い夜の、願い事。


咄嗟に言いそうになったの。

伊藤くんに触れられたとき、お兄ちゃんの顔が浮かんだの。

お兄ちゃんに触れられたときは死んじゃうんじゃないかってくらいドキドキしたの。


それは、

当たり前のように、私だけだったんだね。




足を止めたお兄ちゃんが振り向いたとき、言ったことを後悔した。

すごく怒ってるお兄ちゃんが見えた。



「お前のと俺のは違うだろ?」

「…何が?」

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