誓いの言葉・高校編
「省吾さん…………」


私の頬から涙が-----
突然の涙に驚く省吾さんは思わず車を路肩に停めた


「な………なんで泣くんだよ」


相当焦って目の前の省吾さんは私に手を差し出し抱きしめた


「ごめんね…嬉しくて………夢みたいで……ヒック……」

抱きしめてくれる省吾さんは


「ごめん…驚かせたか?でもな、俺はちゃんと先の事も瞳の事を真剣に考えているんだ……こんな気持ちお前には重いか?」


私は首を横に振り……


「予定変更〜。俺の家はまた今度にして、デートにする」


そう言って車を走らせアウトレットモールに行ったり、食事をしたりして過ごした
省吾さんは以前と変わらないけれど…………私がちょっと甘える様になってしまって…………

そんな時は、凄く優しい目をしてくれるからとても幸せな気持ちになった




それからの日々は忙しかった

今は各地で地区大会が行われ宝華高校が全国大会に出場する事が決まり連日稽古が厳しくなっている


警察官採用試験の申し込みも迫っていて家族で相談していた

そんなある日、田崎さんと省吾さんの三人で食事をする事になった
< 134 / 254 >

この作品をシェア

pagetop