誓いの言葉・高校編
翌日の団体戦は
男子は3回戦で惜しくも敗退となった

葛西は大将戦で怒涛の二本勝ちをして代決まで追い込んだ物の、延長5分に仕掛けた面は決まらず僅かに早く放たれた相手のコテ有りと判定され惜しくも負けてしまった


しかし、女子は決勝リーグへの進出を決め昨年度の準優勝校と試合の真っ最中であった


先鋒・次鋒が分けとなり愛美の中堅戦が始まる


一本が欲しい両者の睨み合いが続き、"時間の空費"と見なされ両者反則を取られてしまった


もう攻め続けるしか無くなったーーーーーー


互いに鍔競り合いから別れた時、相手が


"突きーっ"


ーーーーーーあっ!!


その瞬間体を後ろに倒し、のけ反る体勢を取った愛美に今度は近間から面を打ってきた


ーーーーーーめーん!
パーーン!

鮮やかに決まった相手の面に審判の旗が3本挙がる


「気持ち前に!!」
「ーーガンバ!!」


観覧席から飛ぶ声援に必死に応え攻めるが無情にも時間切れのブザーが鳴り響いた


副将の寺尾は大将戦へ繋げる為に…必死で粘ってくれた
反則ギリギリの試合運びは絶対に負けてはいけない副将の勤めを果たした

けれど…大将戦の相手は…今大会個人3位の選手だった…
< 228 / 254 >

この作品をシェア

pagetop