ブルー
「…………はぁー……誰に言われた?」
空がいつもより、数倍低い声で、小さくそう言う。
…少し怖い。
それから、右手で前髪を掻き上げて、苦しそうな顔をして、
…あたしを抱きしめた。
「ごめん、怖い顔して。怖がらんで、和菜」
とびきり甘い声で、あたしに囁いた。
「和菜、そんなこと言わんで。お前が幼なじみだったから、なんて理由なわけないやろ?」
でも、あたしには自信がないの。
だって、空がどれだけかっこいいか、一番知ってるから。