ブルー

あたしの気持ち

少しして、意識をやっとの思いで取り戻して時計をみると、時間こそそれほどたっていなかった。


なのに、あたしの体内時計は、一時間や二時間は空と話していたんじゃないかと思うんだ。


とりあえず、楽器をクラリネットを吹きたくて、教室に戻ると、もうほとんどの人が来ていた。

もちろん、准と花音も。


「和菜…どう、やった?」


いつものように、花音の隣に座って、リードを舐める。

恐る恐る聞いてくる、花音。


そんな腫れ物のように扱わないで。

傷ついてる時に、そんな態度とられるのが、一番傷つく。


…なんて、八つ当たりだね。






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