ブルー
「いや…俺も朝はごめん」


少ない言葉から、准が申し訳ないと思ってる気持ちはよく伝わる。


でも正直、今のあたしにはそんなことはどうでもよくて、空のことばかりが頭から離れない。


合奏をして、先輩達の上手い演奏を聞いて、大好きなクラリネットを吹いて、何も考えられないようになりたい。


あぁ、でも。

合奏のときに空に会ってしまうな。


そんなことを、頭の片隅で考えていた。




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